top of page

和ハーブへのいざない~季節の和ハーブ【クワ(桑)】

暑い日が続きますね。
気温の乱高下で体調などを崩してはいませんか?
今回は、ちょうど今の時期に甘くておいしい実をつけている
「クワ(桑)」について、お話したいと思います。


桑とは
 
クワ科クワ属の総称。
品種が非常に多く、山野に自生する「ヤマグワ」と
養蚕に使われる栽培種「マグワ」が一般的にみられます。

花期は4月頃で、5月後半頃から夏にかけて
甘くおいしい実をつけるので
私が子どもの頃は外で遊ぶ時のおやつとして、
真っ黒に熟した実をよく食べては
口の中を紫にして親に怒られていました。


桑の活用の歴史と効能
 
古くからお蚕様の餌として養蚕に使われたのはもちろんのこと、
甘い実は食用、強い繊維は製紙原料としても活用されてきました。
また、根皮、葉、枝、果実は生薬とされ、
特に根皮は「桑白皮(そうはくひ)」として、
漢方薬に配剤されています。

民間では乾燥した桑の葉をお茶にして飲む文化があり、
日本に茶の文化を伝えた鎌倉時代初期の禅僧、栄西禅師は
著書「喫茶養生記」にて、茶とともに桑を仙木として挙げ
その豊かな薬効について、事細かに記しました。

桑の葉にはタンパク質やフラボノイド類、食物繊維、
鉄やマンガンなどのミネラル類が豊富に含まれており、
便秘の改善や生活習慣病予防などの研究報告も。

近年の研究で、桑の葉に血糖値の上昇を抑制する成分
「デオキシノジリマイシン(DNJ)」が含まれていることが明らかとなり、
健康茶としてますます注目を集めつつあります。


桑のいろんな活用法
 
そんなスーパー和ハーブである桑、活用しないテはありませんよね。
そこで、カンタンにできる桑の活用法をご紹介します。

・桑の葉茶
乾燥した桑の葉を細かくちぎってポットに入れ
(フードプロセッサーで粉砕してもOK)
お湯を注いで2~3分蒸らせば完成。
香ばしい味わいでとっても飲みやすいです。
食事の30分前に1杯の桑の葉茶を飲むと
糖の吸収を抑えてくれるので、飲みすぎ食べすぎが気になる方にオススメ。

・桑の葉パック
フードプロセッサーで粉砕した桑の葉を少量の水で練って肌に塗り
5~10分ほど置いたのち、洗い流します。
桑の葉に含まれる成分には美白作用があるといわれ、最近は高級化粧品にも
配合されることが多いとか。

・桑の実ジャム
真っ黒に熟した果実を使い、いちごジャムなどを作る要領で
桑の実ジャムが作れます。
桑の実にはアントシアニンが豊富!PCやスマホなどをよく見る
現代人の強い味方になってくれるかも!?


まとめ
 


いかがでしたか?
最近はめっきり見ることもなくなった桑の木。
意外にも人々の健やかな生活を支えるスーパー和ハーブでしたね。

これからも、時代の流れに埋もれて忘れられつつある和ハーブたちについて
不定期でご紹介したいと思います。

ここまでご覧くださり、ありがとうございました。
また次回のコラムをどうぞお楽しみに。










閲覧数:56回0件のコメント
bottom of page