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上大賀地区ハロウィンイベント初開催!子どもと地区の架け橋を目指して(宮本亜希子さん)

更新日:2022年11月11日

2022年10月31日(月)常陸大宮市上大賀地区にて「常陸大宮市交通安全母の会」と「110番の家」のコラボレーションによるハロウィンイベントが初めて開催されました。

今回このイベントを企画をしたのは、宮本亜希子(みやもと・あきこ)さん。本記事では、宮本さんがイベントを企画した経緯やその想い、当日の様子をレポートします!




何かあったとき「110番の家」に遠慮なく頼ってほしい


――今回、上大賀地区で初めてのハロウィンイベントということですが、イベントを企画した経緯を教えてください。


以前、SNSで「子どものころにハロウィンイベントで110番の家を訪問した」という投稿を見たことがきっかけです。


自分の子どもにも「何かあったら110番の家に行ってね」と伝えていましたが、いざ頼るような状況になったとき、子どもたちは本当に「110番の家」に助けを求められるのだろうかと思っていました。


ハロウィンイベントと掛け合わせることで、子どもたちも楽しみながら「110番の家」の方の顔を覚え、何かあったときでも躊躇することなく駆け込むことができるようになるのではないかと考えました。


「110番の家」には看板が掲げられています。何かあったときに子どもたちは遠慮なく利用できます。

私は今年度、常陸大宮市母の会上大賀支部長になりました。上大賀地区や常陸大宮市からさまざまな援助をいただいてることを知り、「これはハロウィンイベントを開催するチャンスかもしれない」と思いました。ただ、それと同時にためらう気持ちもありました。


※110番の家…犯罪等の被害に遭いそうになり助けを求めてきた子どもを保護し、警察への通報等を行う「子どもを守るボランティア活動」。保護者や地域住民、事業者等の方々のご協力により、地域一体となって、子どもを犯罪から守るための取り組み。

――子どもたちが楽しみながら「110番の家」について理解できるとても良いイベントだと思いますが、ためらう気持ちもあったというのはどうしてですか。


残念ながらここ数年「子ども会」から脱退する家庭が増えており、保護者からこうした活動に理解が得られるか不安でした。また「110番の家」の方々にご協力いただけるかも不安だったからです。

それでも何より「子どもたちに楽しんでもらいたい」と思い、まずは菊池秀明(きくち・ひであき)区長にイベント開催の相談をさせてもらいました。



「子どもたちのために」という想いが何よりの原動力


――菊池区長に相談した結果はどうでしたか。


菊池区長は「とても良いイベントだから、子どもたちのためにもぜひ開催してほしい」と後押ししてくださいました。そのあとは回覧板でハロウィンイベント開催の旨を告知してもらい、10月中旬ごろ、子どもたちの通学路にある「110番の家」にイベントのお願いにお伺いしました。有難いことに、登録しているほとんどのご家庭に協力していただけることになりました。


ハロウィンの飾りつけをして待ってくださった「110番の家」

お願いをしにお伺いしたとき、「とても良いことだから頑張って」「当日は集会所にハロウィンの飾りを準備しておくね」「その日は家にいないけど寄ってほしい」など、とても好意的なお言葉をいただけたことがすごく嬉しかったです。

ためらいましたが、思い切って開催することにして本当に良かったと思っています。


当日は、不在の家庭も協力してくださいました


――今回のイベントは10月31日のハロウィン当日ですが、平日ですよね?比較的週末開催が多いハロウィンイベントを、平日に実施しようと思った理由はありますか。



週末に開催することも考えましたが、少年団や家族との予定で参加できない子どもが多いことがわかりました。よく考えてみると、登下校時にお世話になることが多いので、どの家に誰がいるのかいないのかといったことを理解してもらうため、平日の下校後の開催に踏み切りました。

また、看板が掲げられている敷地内には、2軒家があるけど、若夫婦の家は日中は不在で、祖父母の家では在宅…という家もあるので、その状況も合わせて理解してもらいたいと思いました。



――誰がどの時間にいるのかと知ることやお互いの顔が分かることは、不安解消にもつながりますよね。宮本さんからは「子どもたちのために」という気持ちがとても伝わってきました。ありがとうございました!



以下、ハロウィンイベント当日の様子をレポート♪


宮本さんの想いが伝わり、菊池区長や「110番の家」の方々のご協力を得て、2022年10月31日(月)午後3時15分からハロウィンイベントを実施!当日は、上大賀集会所に集合でした。

「常陸大宮市 上大賀集会所」入口

菊池区長もカメラを持ってスタンバイ。常陸大宮市役所からも生活環境課の職員さんが様子を見に来てくださるなど、初開催のどきどき感が伝わります。


集会所にもハロウィン用に、地区の方が飾りつけをしてくださいました。

参加した子どもたちは10人ほど。各々が好きな、ディズニーキャラクターや魔女、サムライなどに仮装をしての集合となりました。集合時からお互いの仮装について話すなど盛り上がっており、子どもたちが楽しみにしていたのがとてもよく伝わりました。


集会所に仮装をして集まった子どもたちと宮本さん

全員が集まったところで、宮本さんを先頭に通学路にある「110番の家」を順番に7軒ほど訪問しました。


通学路を中心に「110番の家」に向かう子どもたち、保護者、菊池区長など

宮本さんから「110番の家」についての説明があり、楽しみながら学ぶ子どもたち。

待っていてくださった地区の方に、元気よく「トリックオアトリート!」と言ってお待ちかねのお菓子をたくさんいただきました。


お菓子をもらう仮装した子どもたち

お菓子は、交通安全母の会で準備をしていましたが、子どもたちのためにと、追加のお菓子や果物、飲み物まで用意してくださったご家庭も。


「良いことだから頑張って!」

「最近は地区の行事も少なくなり、なかなか子どもたちの顔が覚えられなくて。でも、これをきっかけに交流が持てたね。」などなど……


皆さんが思い思いに「子どもたちのために」と協力してくださいました。


お菓子を分け合う子どもたちの様子

1時間ほどのイベントでしたが、子どもたちと地区の方々の笑顔で溢れていたイベントだったと思います。



イベント後、宮本さんは


「地区の皆さんが歓迎してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。何よりも仮装して練り歩く子どもたちがとても楽しそうで、私も幸せな気持ちになりました。今回企画したことで、子どもたちと地区の方が交流を持つことができたと思います。その架け橋になれてとても嬉しかったです。たくさんの方にご協力いただけたからこそ、実現できたイベントだったと思います。本当にありがとうございました。また『楽しそう!』と感じた方が、他の地区で開催してくれることも期待しています。」


とおっしゃっていました。



取材・文・写真 常陸大宮市地域おこし協力隊 谷部 文香



 

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