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【おしゃらぐキッチン】第2の人生は、ワクワクを提供するイタリアンの料理人!

更新日:2022年8月3日



「おしゃれで誰もがワクワクする料理を」という意味が込められた、創作イタリアン「おしゃらぐキッチン」。 シェフの五位渕正彦(ごいぶちまさひこ)さんは、地元に素敵なお店を開きたいとの想いで、脱サラしお店を開業しました。

そんな五位渕さんに脱サラした当時のこと、開業しようと思ったきっかけなどさまざまなお話を伺いました。


地元に素敵なお店を出したい!56歳で脱サラ、調理師学校へ

調理師学校での出来事を楽しそうに語る五位渕さん

――御前山出身だと伺いました。以前からイタリアンのお店を地元で開業することが夢だったのでしょうか。


私はもともと酒屋の跡継ぎでした。酒屋修行のために、一度は地元を出て東京の中野の酒屋に3年間住み込みで修行をしていたんです。修行後、酒屋を継ぐつもりで地元へ帰ってきたものの、21歳。酒屋を継ぐにはまだまだ若いと思い、見識を広める意味でも、食品会社に就職をしました。少しだけサラリーマンをするつもりでしたが、その会社で、加工食品のセールスを約15年、お酒の販売と仕入れを約15年と、気付いたら30年以上経っていました。

私の中でやり切ったという気持ちと、このままでは第2の人生がなくなってしまうのではないかと、一念発起し、56歳で脱サラ。水戸市にある調理師学校に通い、調理師免許を取得しました。


――56歳で脱サラとは驚きました。その原動力は何なのでしょうか。


茂木にある高校に通学してたのですが、地元に帰ってきても何もないなと思っていたんです。将来この御前山に何か素敵なお店ができないかと考えていたことを思い出しました。それならと、自分のお店を持とう、第2の人生を歩もうと決意しました。



御前山をみんなで盛り上げたい!イタリアンとの出会いが運命を変える


五位渕さん自身が育てたバジルを使用した「ジェノベーゼ」

――地元への想いが強いのですね。56歳で脱サラということですが、調理師学校は、若い方が多いのではないでしょうか。


そうですね。18歳、19歳の若い子ばかりですが、この年で学校に入って改めて勉強できる、学べるなんてめったにないことだと思います。毎日が楽しくて、授業は9時からなのですが、私はいつも7時半には教室にいました。誰よりも早く教室に着いて、予習をしていました。記憶力が落ちてしまって、覚えるのが大変でした。


――大変でも楽しいと思いながら学べるのは大切ですよね。そのほか、苦労されたことはありますか。


ありがとうございます。一番大変だったのは、100人以上いる在校生の前で研修内容を発表したことです。57歳にもなる大人が先生でもないのに、18歳、19歳の生徒を目の前に発表するのは、さすがに恥ずかしかったです。


――きっと若い生徒にも良い刺激になったのではないでしょうか。調理師学校では、さまざまな料理の先生と出会うと思いますが、運命の出会いともいうべき先生はいますか。


私の運命の出会いというべき先生は、ひたちなか市にあるジェノバというイタリアンのお店のオーナーです。先生の作るイタリアンをとにかく気に入ってしまいました。

もともと飲食店を開業するにしても、御前山の他のお店と被りたくなかったんです。競合したくないのと、できればみんなで御前山を盛り上げていきたいと思っていました。そのような気持ちもある中で、先生のイタリアンに出会いました。御前山にはこれまでイタリアンのお店はなかったので、私が飲食店をするなら、イタリアンしかないと思いました。


――もともとイタリアンレストランに勤めていたわけでもないのに、その決意がすごいと思います。


そんなことないです。これこそ、運命の出会いだと思います。私に限ったことではなく、誰にでもやる気があれば、チャンスは巡ってきます。私も先生に出会わなければきっとイタリアンのお店を開こうとは思っていなかったはずです。


先生には私からアプローチをして、学校を卒業したらお店を開くので、3か月間教えてほしいと頼み込みました。2018年3月に卒業し、同年の7月30日、先生の指導もあって、無事に開業することができました。


誰もが笑顔になる、イタリアンのお店を目指して


メニュー表。「誰もが笑顔になって帰ってほしい」と満足感の得られる料理を提供している。

――五位渕さんの想いや熱意が先生に伝わったのだと思います。開業して良かったことはありますか。


ありがとうございます。料理人になって思うのは、お客様と接したときに、美味しかったと言われることが何よりも幸せです。笑顔になって帰ってくれる、それが一番良いですし、料理人はそのために料理をするようなものです。

「おしゃらぐキッチン」という店名も、おしゃれな料理、誰もがワクワクする料理を作って提供したい、私自身もワクワク感を常に忘れずにいたいという気持ちから付けました。


――素敵ですね!ランチなどもお値段のわりに、かなりの満足感を得られる内容になっていると思いますが、それもこういった想いからでしょうか。


正直なところ、値段を上げることは簡単にできますが、人間誰しもサービスがあった方が嬉しいと思います。それに、お店に来てくれた方にやっぱりワクワクした気持ちになってほしい、笑顔で帰ってほしいと思っているので、サービスを減らすことは今のところ考えていないです。笑顔が一番ですから。


「おしゃらぐブランド」を通した地元の盛り上げ


店内にある、本日のおすすめが記載された看板

――そういう想いがお客様にも伝わっているのだと思います。最後に、今後の夢があれば教えてください。


今も常陸大宮市産の食材をできるだけ使用しながら料理を作っていますが、今後も地元の食材を使用した新しい料理を提供し続けていきたいと思っています。

そのほか、今考えているのは、店名の「おしゃらぐキッチン」の「おしゃらぐ」をコンセプトにした商品開発で焼き菓子を始め、コーヒー、ドレッシング、食品以外ではTシャツやグッズも作れたら嬉しいです。

「おしゃらぐシリーズ」で商品を作って、お客様を笑顔に、御前山を少しでも盛り上げていけたら幸せですね。


おしゃらぐキッチン・五位渕正彦さんへのインタビューを終えて


2022年5月26日(木)インタビュー取材の様子

五位渕さんへのインタビューで感じたことは、いくつになってもチャレンジする気持ちがあれば夢は叶えられるということ。年齢を重ねるに連れて「もう年だから…」と諦める人が多い中で、五位渕さんからはやる気やエネルギーを強く感じました。また、脱サラした後に通った調理師の専門学校での出来事をとても楽しそうに話してくれた五位渕さん。勉強する楽しさは、もしかしたら若いときには気付けないことの一つなのかもしれないと思いました。私も挑戦したいと感じたことは、自分の気持ちに素直に、いくつになってもやってみようと思えたインタビューでした。

この場をお借りして、この度は、お忙しいところインタビューを引き受けてくださりありがとうございました。


企画 常陸大宮市商工観光課 商工・企業誘致グループ

写真 常陸大宮市企画政策課 広報戦略グループ

取材・文 常陸大宮市地域おこし協力隊 谷部 文香


 

「おしゃらぐキッチン」店舗情報




住所:茨城県常陸大宮市野口3493-2

電話番号:0295-55-7007

営業時間:ランチ11:00~14:30(L.O.14:00)、ディナー17:30~21:00(L.O.20:00)

定休日:水曜日・第3火曜日


最新情報は、HPから!


※2022年7月現在の情報です。

 

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