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【そば家 麦藁】挑戦と恩返し、それがここにいる理由。

更新日:2022年7月29日


「常陸大宮市は本当に良いところだと思います」と何度も語るのは、「そば家 麦藁」の店主・前田章裕(まえだあきひろ)さん。

ひたちなか市出身の前田さんが、常陸大宮市でお店を構え、一家で移住した経緯、お店にかける想いなど、さまざまなお話を伺いました。


常陸大宮市で挑戦する!決意を胸に開業へ

「常陸大宮市が良いんです。」と何度も語る前田さん

――ひたちなか市出身とお伺いしました。常陸大宮市で「そば家 麦藁」を開業した経緯を教えてください。


ひたちなか市で父がそば屋を経営していました。昔から父の手伝いをしていて、身近にそばがある、そんな環境で育ちました。気付いたときには自分のお店を持ちたい、独立できたらという想いを抱くようになりました。


――そうだったのですね。独立したいという気持ちの中で、開業する場所は最初から決めていたのですか。


決めてはいなかったです。独立する場所を探す中で、常陸大宮市とつくば市に出会いました。最初は、ちょうどいいと思う場所がつくば市で見つかったのですが、さまざまな

理由が重なり、直前でダメになりました。


でも今思えば、常陸秋そばといえば県北ですよね。こちらのそばは、やはり他の地域とは驚くほど違うんです。常陸秋そばの地で、どこまで自分のそばでチャレンジできるか、試してみたい気持ちもありました。


常陸大宮市に出会ったのも偶然ですが、自分には、山方出身の友達もいます。昔は、友達に対して、山ばかりのこの場所を少し馬鹿にするような発言もしていました。今では謝りたいほど、この場所を気に入っています。大自然が広がっていて、野菜も美味しい、こんな良いところで生まれ育って、羨ましくも思っています。


最初は実家のひたちなか市からお店まで通っていましたが、住みたい気持ちも強くなり、開業後、しばらくして、移住しました。


――常陸大宮市の環境に惹かれたのですね。


そうですね。でもそれ以上に、周りの人が温かいと感じています。特に台風19号の時はお店が浸水する被害に合いました。特にこの一帯は被害がひどかったんです。夜中の日付が変わる前には道路も冠水で全く通れない状態でした。 近所の方々も被災して大変だったはずなのに、「大丈夫か」と手伝いに来てくれたんです。早く泥水を外へ出さないと大変だと。涙が出るくらい嬉しかったのを今でも覚えています。


地域の方々の温かさを肌で感じて、自分たちも何か恩返しがしたいと思いました。

自分にできる恩返しって何だろうと考えたときに、やはりここで美味しいそばを提供し続けることだと思ったんです。



常陸秋そばの新しいカタチ、前田さん流のそばを考え続けて

おすすめは「天ざるそば」

――素敵なエピソードですね。きっと前田さんご家族の人柄だと思います。美味しいそばの提供ということで、今後新しく考えていることはありますか。


今はまだ実現できていませんが天気や気温によって、そばの細さや太さを調整したいです。温かいそばの注文が多く出そうな日は、太いそばを準備したり、冷たいそばの注文が多く出そうな日は細いそばを準備したり。理想は、太いそばと細いそばを両方準備しておいて、お客さんにどちらが良いですかと聞いて提供できたら、さらに良いなと思っています。


そのほか最近考えているのは、ざるそばのつゆの開発です。

ちょうどスタッフとも話をしたばかりなのですが、おしゃれなスパイスの効いたさっぱりとしたつゆを提供したいと思っています。


夏に向けて納豆、山芋、おくらなどのネバネバした食材を使用したメニューも開発したいです。


――なるほど。前田さんの作るそばは、すでにファンも多いと思いますが、常に新しい形でのそばの提供を考えていらっしゃるのですね。


ありがとうございます。 後は、ちょうどそば打ちのできる部屋をリフォームしているところです。リフォームが終わったらそば打ち体験やそば打ち教室を開きたいと思っています。


そのほか、さきほど少しお話をさせていただいたそばの太さも、人によって好みがあると思います。細いそばが好きな人がいれば、太いそばが好きな人もいる。予約制ですが、そういう希望を直接聞いて、それに合わせてそばを作って提供しても面白いと思います。更にネット販売できたら良いですね。


そばから野菜まで、自家栽培で提供するそば屋を目指したい

古民家風の店内の様子

――希望してそばを注文できたら嬉しいですね!お話を聞き、前田さんはさまざまなことに挑戦する方だと思いました。今後、そば屋として目指したい方向性はありますか。


ありがとうございます。興味を持ったらどんなことにも関心をもって極めていきたいタイプなんだと思います。

有難いことに皆さんが美味しいと言ってくれますが、まだまだ勉強が足りないと思っています。そば屋だからといって、そばだけではないです。そばと合わせて提供する野菜も、いずれは全て自分の畑で作ったものを提供したいと思い、最近は畑を借りて家庭菜園を始めました。

そばも自分で挽いて出すといったように、全て一貫して提供する、そんなそば屋を目指したいです。


そのほか、弟子もいるので、いずれは常陸大宮市で2号店も出していきたいです。


――最後に、開業後しばらくして常陸大宮市へ移住されたかと思いますが、常陸大宮市での暮らしについて教えてください。


そば屋を開業する上でも常陸大宮市はすごく良い環境でした。2022年1月には、自分にそっくりな子どもも生まれました。子育てもあるので日々大変ですが、地域の方々にも助けていただきながら、恵まれた環境で好きなそばの提供、子育てができること、とても幸せだと思います。これからも自分のそばで、お世話になっている方や地域の皆さんを元気にしていけたらと思います。


そば家 麦藁・前田章裕さんへのインタビューを終えて


2022年5月31日(火)インタビューを実施。麦藁Tシャツを着た前田さんご家族と一緒に。

前田さんへのインタビューで思ったことは、常陸大宮市でそば屋を開業し移住したのはきっと必然だったんだろうということ。さまざまな偶然が重なったものの、気に入ったまちで、更に常陸秋そばの産地で、好きなそばを作り続けることは、なかなか簡単にできることではないと思いました。また前田さんご家族の人柄も、地域の方々に愛される理由の一つなのだと思います。これからも前田さんらしいそば、前田さんが美味しいと感じるそばを提供し続けていってほしいと思います。この場をお借りして、この度はお忙しいところ、インタビューを引き受けてくださりありがとうございました。



企画 常陸大宮市商工観光課 商工・企業誘致グループ

写真 常陸大宮市企画政策課 広報戦略グループ

取材協力 常陸大宮市定住推進課 定住推進グループ

取材・文 常陸大宮市地域おこし協力隊 谷部 文香


 

「そば家 麦藁」店舗情報



住所:茨城県常陸大宮市山方965-1

電話番号:0295-51-3109

営業時間:11:00~14:30頃、17:00~21:00(そばなくなり次第終了)

定休日:月曜日(祝日の場合は翌日火曜日)


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※2022年7月現在の情報です。

 

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